中小企業の経営には「3つの軸による差別化戦略」が必要です。
1つめは『手軽軸』。「早い」「うまい」「安い」のように、
消費者が買いやすい商品を薄利多売する戦略です。
効率的に働ける人を雇用し、低コストで大量生産できる設備を整え、
価格競争にも積極的に取り組みます。
2つめは『商品軸』。オンリーワンの技術を持つ職人による独自製品や、
最新トレンドを取り入れた高品質な製品をつくって売る戦略です。
研究開発に注力し、人材は専門技術を磨くなどのスキルが重視されます。
また、オリジナルの機械を開発するなど高品質な製品をつくるための
設備が必要になります。価格競争とは一線を画した製品づくりをめざします。
3つ目は『密着軸』。顧客に「よく知ってくれていて、
かゆいところに手が届く」と思わせる戦略です。
いわゆる「町の電気屋さん」。顧客をよく研究しニーズに応えるためには、
人と接することが得意な人材雇用が必須です。
身近な顧客のニーズに応えられる設備を整えて経営展開します。
・・・・・(後篇)へ続く。